ホームページ費用の考え方について

ホームページは経費ではなく、事業への投資

ホームページは活用しなければ、かけたお金の回収ができません。
ホームページは作って最低でも1年、普通は3年ほど、さらに長ければ5年、10年と活用します。
長い期間をかけてホームページで情報を発信しながらその都度マーケティングやホームページの改善に投資を追加しつつ、トータルで回収する心構えが必要です。

ほったらかしのホームページは、投資を塩漬けにしているのです。ホームページは株など金融商品ではないので、ほっておいても再び成果が上がることはありません。世の中がどんどん変化し、顧客ニーズに対応するために必要なことは、ホームページに手をかけること、改善することだけです。

経済的なリスクを背負っている経営者が意識することは、かけた費用の内容を把握し、どのような成果を出すのかリターンを見極めること。事業への投資をしていると言うことです。経費は返ってこないお金ですが、投資ならば何らかの形で回りまわって返ってくる可能性があるお金。そのようなお金の使い方を経営者は心がけることです。成果が出せるホームページを活用するにはお金はかかるものです。避けて通ることはできません。

「作って終わり」から「常に改善し続ける」へ

ホームページのライフサイクル全体からすれば、制作時の費用は一部に過ぎません。事業開発立ち上げの初期投資の部分にあたります。ホームページを立ち上げた後もさまざまな運営コストがかかります。これは成果が出せるようになるまでの運転資金と考えると理解できると思います。安価にホームページを構築した代償として、運営を考慮していなければ拡張性や保守性がない。ホームページの公開後に運営体制を整えていないので身動きがとれない。成果に結びつける取り組みができる余地がなければ元も子もありません。重要なのは、かけた費用の金額の大小ではなく、成功したときの利益や成果が極めて大きくなることです。

ホームページを活用するには、以下の費用項目があります。ビジネス成果を求めるためには、どれも欠かすことができない費用です。どの部分と範囲を自分たちだけで行うのか? またどの部分をパートナーとして一緒に取り組んだり、任せることにより費用は変わります。

コンサルティング費

大きく分けて現状を把握し課題を特定するマーケティング分析費用と、課題を解決するまでの道筋を計画する戦略立案プランニング費用、プロジェクトの進捗や成否を全体的に見渡すプロジェクトマネジメント費用の3つあります。

どのようなマーケティングをしてビジネス事業全体が成り立つか、どのようなビジネスモデルを設計すれば、顧客にアプローチできて成果が上がるのか、マーケティングプロジェクトを立ち上げて一緒に考えます。

制作管理費 (ディレクションフィー)

制作物を作っていく上でクライアントとの窓口折衝、制作予算の管理、スケジュール進捗管理、制作者・デザイナーの選定と作業への割り当て、成果物の品質を検収する管理費用。クリエイティブ制作費の割合で算出します。

打ち合わせ会議、制作ディレクション、制作進行管理、インタビューや写真撮影の現場立ち会い、最終テストなど

クリエイティブ企画設計費

戦略立案から導き出されたウェブサイトのコンセプトを固めた上で企画設計に落とし込んでいく企画設計費用。

クリエイティブディレクション、企画提案、設計構成、コンテンツ構成、ワイヤーフレーム、デザインコンセプト、プロトタイピング・デモ試作、サーバー・システム要件定義など

制作・開発費

マーケティングで活用できるホームページという形にして手段をつくる費用。おもにフロントエンド実装とコンテンツの制作、システム開発。

デザイン、コピーライティング、ライティング、コンテンツ編集、原稿作成、写真動画撮影、ロゴ・イラスト作成、コーディング、システム開発、WordPress構築、写真素材費、取材インタビュー費、スタジオ使用料、モデル料、ヘアメイク・スタイリスト料、大小道具料など

保守運用管理費

作ったホームページを安定的に保つためのシステムメンテナンス費用。

サーバやドメイン費用、サーバー保守運用、データバックアップ保全、セキュリティ監視など

ホームページ運営費 (継続的改善費)

作ったホームページを更新して常に情報を発信してお客さんとコミュニケーションをする費用。ホームページを改善する費用。

ホームページの更新、コンテンツ追加、ホームページ運営体制の構築、ホームページ運営業務の整備改善など

システム改修費 (継続的改善費)

開発したシステムの設計を見直し改善するため、新たに新機能を追加するため、改修を行う費用。

マーケティング施策運用費

マーケティングチームを立ち上げて、お客さんに伝える努力とお客さんとコミュニケーションをして信頼関係を築き、ビジネスを継続的に発展させ成果に結びつけるためのマーケティング予算。集客や顧客獲得するための販売促進セールスプロモーション、営業活動、広告宣伝、PR活動、代理店開発など。

アクセスログ解析、検索エンジン最適化 (SEO)、ABテスト、成果改善、顧客行動分析、ソーシャルメディアの運営活用、オウンドメディア編集体制の構築、運営、広告・販促キャンペーンの実施など

その他支出費用

プロジェクトのために実際に支出する外注費用または経費。

交通費、会議費など